No.373011
旧市天堂店舗Former ITTENDO store
1919年竣工
建築的特徴
現在の持ち主
HISTORY旧市天堂店舗の歴史
大正8年(1919年)に材木問屋の建物として建てられた。出桁造や出格子、押縁下見など桜町通りの建物に特有の形式が多くみられる。建物が通りと平行になっていないのは、真南に向けたためだといわれている。その後、大阪から来た和菓子職人が取得し、和菓子屋市天堂を開業した。空き家になっていたが、平成23年(2011年)に美波町観光協会が「街中にぎわい施設・さくら庵」として活用をはじめた。令和元年(2019年)にゲストハウス兼マッサージ店兼居酒屋として改修され現在の姿となった。
FEATURE旧市天堂店舗の特徴
01FEATURE
出桁造だしげたづくり
腕木や梁を外壁面よりも通り側に突き出し、その先端に載せた桁を出桁[ダシゲタ]という。「でげた」と呼ぶこともある。 出桁に垂木を渡すことで深い軒をつくることができる。町屋によく見られるもので、こうした架構を出桁造と呼ぶ。
02FEATURE
出格子でごうし
外壁面から外側に突き出すように設けられた格子を出格子と呼ぶ。いろいろな種類があり、縦方向の材が上端まで伸びているものと途中までで途切れているものとが組み合わされたものを、切子格子という。全ての材が上端まで伸びているものに比べ、上部が開く。桜町通りには、桜型の木彫りで装飾された出格子もある。出格子にも地域性があらわれている。
03FEATURE
鳥衾とりぶすま
鬼瓦の上に配置される、上方に突き出る円筒状の瓦のこと。衾(ふすま)とは平安時代などにみられる寝具のことで、鳥の寝床を意味する。鬼瓦を鳥の糞から守るためのものだともいわれており、「鳥休み」、「雀瓦(すずめがわら)」ともいう。
04FEATURE
押縁下見おしぶちしたみ
横方向に配する板を重ね合わせながら下から張り上げていく外壁を下見板張り(または鎧張)と呼ぶが、縦方向の押縁で押さえる工法を押縁下見とよぶ。伝統的な民家の多くは土壁のため、それを保護するためにその上から張られている。日和佐では、軒の直下は雨水の影響を受けにくいため土壁のままとし、腰壁部分を押縁下見とする例が多い。156文字
MINAMI MAP全体マップ
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案内板Area Map
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お手洗いRestroom
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避難場所Evacuation site
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Wi-FiスポットFree Wi-Fi
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駐車場Parking
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撮影スポットPhoto spot
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美波遺産Minami heritage
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温泉Onsen
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観光案内所Tourist Information